購入の背景

インターネットで電子書籍関係のニュースをチェックしている中で、たまたまマイクロコンテンツ社が電子書籍「福島原発作業員のツイッター」を発売した、との情報を発売日(2011年12月15日)の翌日に見つけました。

個人的に福島第1原発について「結局現在のところどういう状態なのか?」「放射性物質の現在の出具合はどのようなものなのか?」というのが非常に知りたかったこと、そしてセール期間中の価格が激安(iTunes版は85円、Android版も100円未満)と激安だったことから、発売を知ったその場で購入を決め、iPod touchで購入したものです。


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iPod touchで表示

電子書籍「福島原発 現役作業員のツイッター」の表紙

この電子書籍は、単独のアプリ形式で販売されているもので、app storeで検索すると直ぐに見つかり、購入することができました。

ダウンロード時間は正確にチェックしていませんでしたが、購入決定から閲覧可能になるまで、10分もかかっていないと思われ、(スティーブ・ジョブズ氏の伝記のkindle版のときと同様に)「読みたい」と思った本が直ぐに入手できる電子書籍の便利さをひしひしと感じました。


電子書籍「福島原発 現役作業員のツイッター」の目次

目次を表示。

画面中央をタッチすると、上下に帯状のメニュー表示が現れ、その中のアイコンをタッチするとこの目次を表示できます。
勿論ここから、各章に直接飛ぶことが可能です。


本文(縦画面)

本文を表示。

文字サイズは変更可能で、これは最小の状態ですが、それでも十分な大きさで読みやすいです。
ただしその分、1行の文字数は少なめです。


本文(横画面)

1行が短くて読みにくい、と感じた場合は、iPod touchを横向きにすると、このような横長表示にスムーズに変わります。


本文内のリンクをクリック

本文内の単語には、リンクが用意されているものがあり、クリックすると関連ウェブサイト(ウィキペディア等)の情報を直ぐに見ることができます。

購入のスピーディーさといい、このあたりの便利さは、電子書籍の面目躍如という印象です。


掲載写真01

書籍内には写真も複数掲載されており、原発の現場の生々しい状況が撮影されたものも多くあります。

(※本書籍の掲載写真は、ネットで公開済みのものが多数引用されており、あとがきに引用元が記載されています)

ただし、画面のタッチ操作(ピンチイン・アウト等)による拡大縮小はできないようで、その点は残念です。


掲載写真02

拡大機能はありませんが、横長の写真の場合は、(書籍本文と同様に)iPod touchを横向きにすることで画面の向きも変わり、縦向き時より大きく表示することができます。


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読んだ感想

本書では、インタビューに応えている現場作業員の方をはじめとして、多くの方々のツイッターでの発言を軸にしつつ、原発事故の生々しい現実が記述されており、私は購入後に引き込まれるように読んでしまい、2〜3時間で1回読み終わりました。

当ページの最初にも少し関連することを書きましたが、私としては今回の原発事故に関して「結局、ばらまかれる放射性物質やそれが発する放射線は、日常生活においてどの程度(量・強さ)で人間の身体に害を及ぼすものなのか?」という点が最大の疑問であり、これまでテレビや新聞、インターネットで情報を見てきた限りでは、その疑問に明快に回答しているものは1つもありませんでした。

チェルノブイリ原子力発電所事故東海村JCO臨界事故のような強烈・重篤な事故は別とする)

勿論、今回の電子書籍にもその疑問への答えはありませんが、事故発生直後の作業員の方々が死を覚悟したこと、また現在も被曝(とそれによる健康悪化)を承知・覚悟しながら作業に当たっていること、日々の作業後に行っている徹底的な除染作業などの状況が詳しく書かれており、勿論それらは一般の日常生活とはかけ離れた状況ではあるものの、放射性物質の危険性に対する心構えを持つための基準になると感じました。

また、本書でインタビューに応えている方は、原発周辺に再び人が住めるようになるまで数十年はかかり、それまで作業に取り組む決意・覚悟を表明しており、奇しくもこの書籍の発売の翌日(2011年12月16日)に野田政権が原発事故の「収束」を宣言していますが、正常な感覚を持っている人間が本書を読んだ場合、安全が確保されたと誤解を与えるような「収束宣言」などできるはずがない、と感じざるを得ません。

また、文字通り身を削っている現場作業員の待遇ぐらい手厚くしてやれよ!と強く思いました。

ともかく、本書の内容は極めて冷静かつ具体的・生々しいものであり、(程度の差こそあれ)原発による電力供給を容認してきた日本国民全員が読むべき書籍だと考えます。

その意味で、この書籍は今回の電子版だけでなく、今後紙版も発売して、より幅広い人々の手に行き渡るようにするべきでは、とも考えるものです。


※2012/3/12追記:
PC版/携帯版が新たに発売されたとのこと。
また下記2つめのニュース記事では、事故発生から1年を迎えての、著者の方のコメントが紹介されています。

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関連ページ

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